1月17日、d-labo 静岡にて「これがぼくらの静岡茶、現在進行形」座談会を開催しました!プロダクトや生産方法、会社の組織、それにとどまらず生き方そのものがクリエイティブな生産者さんと茶商さんにお集まりいただきました。皆さんにご自分の作ったお茶をご持参いただき、そのお茶を皆さんと試飲させていただきながら、茶業のクリエイティビティをテーマにお話しいただきました。ファシリテーターは日本茶インストラクターの高津真さん。
お茶の力と一緒に関わったの魅力が引き出される(杉山さん)
トップバッターは藤枝で無農薬無化学肥料でお茶の栽培・加工・販売をされている「葉っピイ向島園株式会社」の向島和詞さん、薗田雅之さん、杉山 雄哉さん。
さっそくご持参いただいたお茶をいただきます!


お茶も人間と同じ生命のある生き物として大切にする、という先代の考え方に強く共感され、先代の急逝により18歳という若さで家業を継がれた向島さん。

「農業」や「経営」という枠にとどまらず、「環境」や「未来」を見据えた強い理念のある向島園さんのお茶作り。


肥料や農薬に頼らない分、真夏でも早朝から茶園の草を刈るなど、まさに子どもを育てるように手をかけて出来上がったお茶。安心安全でおいしいお茶であることに加えて、お茶作りの理念や作っている人の魅力が向島園のファンを増やし続けていることは間違いありません。
縄文のお茶 80g1500円(税抜)
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もっとお茶を愛してやればいいと思うんです(次郎さん)
両河内(静岡市清水区)の雲海越しに富士山を望む茶園・豊好園の片平次郎さん。

うん、美味しい♪
数ある生産者さんの中から次郎さんとの取引を始められたキッカケがあるのでしょうか?


横田さんはそんな次郎さんの言葉に次郎さんのお人柄やお茶への探求を感じたのだそう。
会場で観覧中の女性から「旨味が濃厚で美味しい!」という感想もいただきました!
次郎さんの現在進行形のお茶作りとは。



品評会出品茶 10g 1000円(税抜)
お茶は希望です。希望でしかない(北條さん)
同じく両河内(静岡市清水区)でお父様たちの創業した製茶工場を引き継がれたグリーンエイトの北條広樹さん。お茶の栽培・製造・販売だけでなく、日本茶カフェも展開されています。

お茶のパッケージとしてはかなり珍しいブラックに赤・黒・白のラベルというクールなパッケージ。これはジャケット買いをしてしまいそうです(←実際にしました)。
お母様が体調を崩されたことをきっかけに脱サラしたのが9年前。当初は茶価が下がり想像以上に厳しいと感じられたそうですが、積極的に催事に出てお客様に出会い、リピートしてくださるお客様とのご縁を大切にしてこられました。お茶とは「希望」だとおっしゃると北條さん。


グリーンエイト 紅茶マイルド ティーバッグ 3g×12個 600円(税抜)
清水で「まちこ」という名で呼ばれる桜の香りのする静7132という品種を使用した紅茶。優雅な香りと深いコクが特徴の和紅茶です。ミルクティーとして楽しむのもおすすめです!
香り | |
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座談会後半の記事はcoming soon!
\登壇者のご紹介/

日本茶インストラクター。「現在進行形の日本茶」の世界を描く、日本茶ファン発のお茶ドキュメンタリー映画を製作中(2019夏公開予定)。

日本茶専門店いずみや茶舗 &カフェ経営。
「実家が華道・琴教室を営み、幼少期からお客様にお茶を出すことが身近にあった。趣味で生産者さんに会いに行っているなかでお茶屋が始まりました。」
Satén japanese tea(東京・西荻窪)の日本茶担当。静岡茶のお取り扱いも多数。
●日本茶専門店いずみや茶舗:http://izumiyachaho.ocnk.net/

静岡県立大学経営情報学部准教授。専門は財務会計。向島園の独立採算会計制度を組織会計の視点から注目。

長年静岡県の農業の現場指導や行政に携わり、静岡県茶業会議所専務理事3年目。
「力強いコアな茶業者が出てくれば静岡の茶業界全体として引っ張り上げてくれるという作用があり、そこに期待したい。また、トップランナーと全体をどう結び付けていくのか、茶業界に刺激を与え、変わることの必要性を業界全体が共有できるようにすることが我々の役割だと思っている。」
●静岡県茶業会議所:http://shizuoka-cha.com/